goodbye my sweet darkness .

id:lin-punだけど高二病くさい日記を書くよ!
昨日元Syrup16gの五十嵐率いる犬が吠えるのSome Get Town Tour@心斎橋クアトロを見てきたのです。
 
見た感想を一言で言うなら、
あぁ、諦めがついた。

 
私の中でシロップがあまりにも大きすぎて、シロップの音や歌詞を犬が吠えるにも求めてしまうからライブに行ってみてやっとその違いに諦めがついた、という感じ。
対バンの初めて見るテレフォンズも久々のスパルタも楽しかったけど、犬が吠えるの音は大樹ちゃんもマキリンもいなくて当然シロップの音じゃないわけで。
五十嵐の唄う声は前とそんなに変わらなくてもその声に乗る歌詞はもう私には響かない。

鬱屈としていた高校生時代に真っ暗なシロップの歌詞や切り裂くような音は私を傷つけてどん底へ堕とすと同時に少しの諦めとそしてそれによって底から這い上がる力にもなった。
何度も落ち込んで、何度もシロップを聴いて、何度も苦しい水の中から見る光のような、ぼやける・きらめく光を見てその時をやり過ごすことができた。

少しの時を経て何かに諦めをつけられたような時にdelayedeadが出て、シロップの音がだんだん自分にそれほど響かなくなった。
私が変わったことと、シロップもまた少し変わったということなんだと思う。
でもライブで聴くdelayedの曲やcoup d'Etatの時の曲は私の血液を沸騰させてくれたし、ふとしたときに高校時代の気持ちに立ち戻る時はあの時みたいに堕として、また立ち直らせてくれた。
ただ、新しい曲とそれらが伴う暗闇の中ではなく元から淡く光るような感じにはあまり馴染めなかった。

そんな状態で少しずつ変わるシロップに追いつけないままに最後のアルバムが出て、最後を迎えた。
武道館でやった曲は今から思えばどれも優しい。
最後に客電が全灯した瞬間、全てがきらめく翌日に繋がっていくように思えて清々しい気持ちになった。


けれど終わってもなおまだシロップは続くのではないか、五十嵐がソロでやるんじゃないかと淡い期待を抱いたまま武道館のDVDも見れないままに過ごしていた。
924の告知が出て、行った人のレポを読んでもどこかでまだ期待をして昨日のライブを待っていた。

結果は前述のとおり。

もう新たにあの人から甘く、そして苦い闇を受け取ることはできないんだなぁと切なくなる。
ただ、「あの時」に立ち戻る時は私にはまだシロップが必要だし、死ぬ時が来たらdelayedを棺の中に入れて欲しいと思ってる。